ツアー4日目、私はツアーから離れ関連会社のJuken Swiss Technology社を訪問し、その足でBaselに移動しました。ここからはBaselの報告です。Baselでは、参加企業同士の1対1商談(One on One business matching)や、エレベーターピッチと呼ばれる2分間のプレゼンテーション機会が与えられました。参加団体数は全部で87。午前9時から午後6時まで、非常に濃い内容の1日でした。
この商談会の運営はBaselArea.Swissというバーゼル州政府の経済産業部門が運営する産業振興組織です。地域内での革新技術のプロモーションと、外部からの投資を呼び込むことが目的の組織のようです。今回は初めて流体デバイスに焦点を絞ったイベントを開催するというニュースがあったので、単独で参加しました。運営方法も面白く、事前にweb登録を行い、当日は切れ目なく商談が行えるようになっていました。もちろんフリーな時間や会食、コーヒーブレイクなども有りましたが、全てネットワーキングに使えるよう配慮してありました。無駄がない一方で、かなりキツイ1日でもありました。
会場では全員が初対面であるため、会話の切り口を見つけるのが大変でした。しかし、参加者全員の状況は変わらないため、会話もどんどん進み、大変有意義な時間を過ごしました。またプレゼンテーションでは、動画が再生されず全くスライドが投影できなかったため、再挑戦できるようにプッシュしました。主催者には理解をいただき、なんとかエレベーターピッチも成功しました。
一人で全てをこなしていたため、残念ながら良い画像を撮ることが出来ませんでした。
次回は余裕が持てると思います。
これで今回のツアーは全て終了ですが、せっかくなのでバーゼルの街を少し紹介します。世界的に有名な時計の展示会が行われることで有名なバーゼルは、街自体の人口は約19万人強とコンパクトです。しかし、郊外を含めると、おそらく30万人を超えます。また、ドイツ、フランスとスイスの国境の街ということで、スイスの重要拠点の一つです。そして旧市街地のアルトシュタットも、とても趣のある町並みです。私は20代のころ、この街のバンドに所属していため、ミュージシャンの友人も何人かいます。今回も偶然街中で28年ぶりの再会を果たしました。
今回の旅では多くの縁を感じながら、無事に帰国しました。さて、本当の成果を出すのはこれからが本番です。
NM