ISMNMとはInternational Symposium on Micro / Nano Mechanical Machining and Manufacturingという、恐ろしく長い名前の学会です。これは精密、超精密機械加工に関する全般を議論することを目的としており、主に日本と中国の学者達で構成されています。日本からは企業参加もありますが、中国からはもっぱらアカデミアからの参加のようです。
初回は中国の桂林、第2回は宮城県松島、第3回は中国西安、そして今回第4回は秋田県の田沢湖にて開催されました。桂林、西安でも登壇しましたが、今回は基調講演ということで、少々緊張しました。もちろん国際シンポジウムなので言語は英語指定となりますが、スライドを利用しての発表は、スピーチと違い大変便利ですね。
今回の発表内容は、超精密加工を利用して射出成形ビジネスにいかに有効利用しているか、というビジネスアプリケーションをアカデミアの皆さんにプレゼンテーションするという形で行いました。まる2日間、会場に缶詰になりアカデミアの論文発表を聞き続ける中、企業からの泥臭い発表も、それなりに価値があるのだそうです。特に樹研工業のように研究部署を持たない会社の、現場力による事例などは興味を持っていただいたようです。
私は、現在の仕事に関連する専門教科を履修した経験が全くありません。それどころか、学生時代の専門は音楽でした。しかし、音楽を通した知識や経験でも、現在の超精密加工や、そのアプリケーション分野でも役に立つことが有るというのは面白いものです。これまでの経験が、どんな形で今後有益に利用できるのか、さらに楽しみが増えました。
NM
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