こうしてブログを執筆している私自身、今いるスターバックス内には、同じようにPCやらITガジェットで仕事している人がちらほら。窓際の専用席にいたっては、空きがほとんど無い。そして、東京に来るまでの駅の待合室、新幹線の中、どこでも仕事が出来るのが現状です。最近では空港のラウンジもよく使うし、ホテルのロビーとかではテザリングでお仕事したりと、本当にすごい世界になってきましたね。
ここでいつも疑問に思うのが「本当にこれって、良いのか?」ってことです。実際のところ、社内では最もこれをやっている張本人が私なんですけどね。なぜかというと、発端は出張からオフィスに戻った時、仕事の山が待っているのが嫌だったわけです。もっぱらその殆どがメール処理と費用精算という後ろ向きの業務でした。これは何とかしてシームレスに仕事が出来ないだろうかと思い、現在の環境にしています。
それでどうかというと、確かに改善は出来ます。事務所のデスクで作業する場合とほとんど変わらず、作業を進めて行くことが出来るようになりました。しかしこういうことを続けていくうちに、いったい仕事の主役はネットなのか自分なのか、判らなくなるような瞬間があります。あくまで主役は自分であると、再認識をする必要があるわけです。そのためには、時に意識的にオフ時間を捻出する必要があります。本当にここまでいろいろ出来ると「24時間営業中」のような状況になってしまう、それだけは避けたいですね。
一見、バリバリ仕事をこなすことが素晴らしいようにも思えます。しかし、四六時中オンの状態が続くというのは、人間にとって良いことかどうか疑問に思います。これはITを利用する側が、ITに振り回されないように心がける必要があるということだと思います。IT環境との距離感をどのように持つかというのが重要ですね。
他方では、ITリテラシーがある人と無い人とのスキル格差は広がる一方です。私たちはあくまで、ITを利用する側に居られるように、正しいリテラシーを身に付けたいものです。一方でビッグデータ活用やら、人工知能やらの話題を視るに、すでに人の生活はITに翻弄されているような気もします。人が人としてあり続けるためにもITに操られないように、正しいリテラシーが必要なのではないかと思うのです。
NM