11月17日
夜はMUFG銀行の取り計らいで、OSYPKA AG(オズィプカ)社、Achim社長の講演を聞くことができました。Osypkaはアブレージョンと呼ばれる不整脈を治療するためのカテーテルのメーカーです。今回は会社の歴史などを聞くことができました。社歴というのは、どんな会社でもドラマティックなものですね。
講演の会場に行く前に、少しばかり休憩時間を利用して通りを歩いてみました。フランスのテロを追悼するため、観覧車にはフランス国旗のトリコロールが表示されていました。また、手動式のストリートオルガンを引き回していたおじさん、いい味出してました。
11月18日
ノルトライン=ヴェストファーレン州経済振興公社を表敬訪問。州の経済振興戦略やルール工業地帯についてお話を伺いました。
昼食は近くのタワーに上り、回転レストランでの食事となりました。現在ライン川は水位が低く、運行船は川の中心や深い箇所を航行し、かつ積荷も半分程度に減らしての運行だそうです。
午後は再度MEDICA視察へ行きました。世界の優良企業たちがこぞって巨大なブースで出展していました。その後はメンバー全員自由行動だったため、個々に公共交通機関での移動となりました。ドイツの鉄道は、時刻表などは当てにならないため、いろいろとトラブルがなければ良いがと心配していましたが、案の定続発。列車の到着ホームはころころ変わるし、到着時間も変わったり、到着するはずの列車が通過してしまったりと、本当に厄介なのがドイツの鉄道。駅では掲示板から目が離せません。かくいう私も2本乗り損ねました。本当に酷いです。
最終日11月20日は、ハンブルグに移動しCAN社の視察に行きました。この会社は、特殊な薬品を製造しており、特定の症状に対してピンポイントで薬効を発揮するDDSと呼ばれる薬剤を開発、製造していました。流体デバイスを利用する製造方法でした。今後の創薬分野では、マイクロ流体デバイスの利用が進展するという確信を持ちました。
約1週間の旅でしたが、海外で得られる情報や人脈も貴重でしたが、今回の同行していただいた方々との接点が持てた事も、大変有意義でした。今回の視察を通じて、今後も日本の医療と患者さんのために、私たちにできる事を探して、社会貢献につなげて行きたいと強く思いました。
NM