前回のスイスに引き続き、メディカル・デバイス産業振興協議会主催による【ドイツ】「欧州医療機器事情視察会」に参加して参りました。今回はデュッセルドルフにて開催された見本市、COMPAMED及びMEDICAの視察を中心に当地を訪れました。
見本市開催期間のデュッセルドルフで、宿泊を確保することがいかに困難か、経験のある方は多いと思います。日本のビジネスホテル並みの小部屋が、一泊3万円なんてのはザラなので大変です。今回のメインの宿泊地は、私の大好きな街の一つでもあるケルンでした。余談ですが、今回初めて787に搭乗しました。機内の快適さやエンジンの静かさには驚きました。中でもスムースな地上走行は、ローカル線と新幹線の違いくらい顕著でした。
11月16日 COMPAMED及びMEDICAを視察
このデュッセルドルフの会場は、前回はプラスチック関連の世界最大の展示会K-Messeの出展で訪れました。しかし、海外での医療関連の展示会は初めてです。日本からも多くのメーカーが出展しています。今回の視察では、医療機器そのものよりも、部材関連に興味があったので、前半は全てCOMPAMEDを中心に動きました。
午後は少し時間を割き、MEDICA側の展示の視察に行きました。とにかく会場が広いので迷子にならないようにする必要があります。またMEDICAは医療機器全般を展示しているため、デモなども多く来場者の人口密度が高いです。医療機器といっても、様々な分野の物が展示されており、その裾野の広さを感じました。
MEDICAでは医療機器そのものを展示しており、我々のような部品会社ではなく医療機関に直接従事されている方または医師が、その対象となります。そのため、完成度の高い医療機器やディスポ(使い捨て)などの医療機器がところ狭しと並んでいます。健康器具や救急車などもありました。デモは実際に人体で行われており、工業系の展示会とは一味違った雰囲気でした。
見本市の先進国であるドイツでは、会場の規模も異なれば、その運営も日本とは異なります。見本市の入場には高価な入場料がかかりますが、その一方で市内の公共交通機関のほとんどに無料で乗ることができる特典付きとなっています。これは便利ですね。
続く
NM