凧といえば、この地方では何と言っても浜松の勇壮な凧祭りが有名です。しかし、伝統的な凧行事は各地に沢山存在するようです。ここ豊橋でも「豊橋凧保存会」という会があり、毎年その伝統凧に会社のロゴなどを入れて、購入しています。購入費は保存会の運営に利用されています。
実は、私もこの伝統凧についてはよく知りません。詳しく知りたい方は、豊橋凧保存会のHPをご覧ください。歴史についても解説が掲載されています。
http://www.tees.ne.jp/~funtako/
さて、毎年購入している凧は「ケロリ」と呼ばれるタイプで、横広で上部には「うなり」がついたものです。面白いことに「うなり」は元々、籐を薄く裂き、弓状に張ったものなのですが、この凧はなんとプラスチックのフィルムを細く切って、張ってあります。
こんな伝統的な玩具にまで、あっさり近代の素材を使ってしまうのは、とても日本的だと思ってしまいました。プラスチック屋としては、プラスチックの用途が増えるのは喜ばしいことなのですが「こんな物にまで、プラスチック?」という驚きを隠せません。
素材の用途は、もともとの開発意図から、どんどん広がってゆくものなんだと再認識させられました。
NM
追筆:
実は私自身、浜松に在住していたことから凧祭りへの参加もしました。豊橋凧保存会のページを見るに、三河の凧揚げも男子誕生の祝いという点では、浜松と全く一緒だったと思います。凧はめでたい玩具なんですね。