多くのビジネスシーンで「コミュニケーション」というキーワードを耳にします。とても範囲の広い言葉なので、安易に使うと誤解を招きかねないですね。ありがちな事で、コミュニケーションが不足していたために、間違った判断をしてしまう場合があります。仕事上、何としても避けたいのですが、ついつい再発してしまいます。よくある「言った」「言わない」「聞いた」「聞いてない」の問題です。思い起こすだけでも重たい気分になってしまいますね。
原因はいろいろあると思いますが、究極的には伝える側、伝えられる側双方に問題があると私は認識しています。「報連相」などと言われる事もありますが、確かに伝え難い事柄や伝えたくない報告も多くあります。しかし、仕事上そのほとんどが伝えなければいけない話であるわけです。そのため、精度の高いコミュニケーションを行うには、伝える側と伝えられる側双方に、それなりのパワーが必要になると思います。
例えば、聞きづらい報告を耳にすると、つい腹を立ててしまったり報告者を叱責してしまったりします。しかし、これがコミュニケーションを退化させてしまう大きな原因の一つと言えるでしょう。聞くにはパワーが必要なんです。また、報告者自らの原因で発生してしまったトラブルの報告などは、上司への報告はしづらいものです。でも報告をしないと取り返しのつかない問題になります。まさにこのような場面では、伝える側のパワーが必要とされます。
失敗情報や潜在する問題の指摘など、言いづらいことは職場には山ほどありますが、実はこの情報が「宝物」だという意識が重要ではないでしょうか。正しい判断を下すためには、この宝物が必要になります。また、的確な認識を共有することで、判断の精度は向上していきます。
今回は、自戒の念を込めて書き連ねてみました。
NM